ウイルス性のいぼ(疣贅)とは
いぼは、皮膚の一部がプツプツと盛り上がっている小さなできもです。最も普通のいぼは「ウイルスが感染してできるいぼ」で、見た目や種類は様々ありますが、総称して専門用語でウイルス性疣贅(ゆうぜい)と呼ばれます。
いぼは、ヒト乳頭腫ウイルスと言うウイルスの一種が皮膚に感染してできます。健康な皮膚には感染できにくいと考えられていますが、小さな傷などから感染し、いぼをつくると考えられています。傷がつきやすい手足にできることが多いです。
通常かゆみや痛みなどの自覚症状はありませんが、足の指や足の裏に大きないぼができた場合は、たこやうおのめと同じように押すと痛みが出る場合があります。
ウイルス性のため、人から人へ感染し、いぼを触った手で別の部位を触るといぼがうつってしまいます。
気が付いたら早めに医師に相談してください。
主な症状
- 皮膚の盛り上がり
- ザラザラする
- 押すと痛い
※通常、痛みなどの自覚症状はほとんどありません。
治療方法
主に液体窒素で凍らせて除去する冷凍凝固療法で治療を行います。
感染した細胞を凍らせていぼを取り除く治療です。1か所につき3~4回ほど凍結と解凍を繰り返し、少しずつ細胞にダメージを与えていきます。治療には突き刺すような痛みを伴いますので、無理のない範囲で治療を行います。
治療後は凍傷ややけどのような反応がおき、血豆や水ぶくれになることがありますが、自然にかさぶたのようになり、いぼとともに剥がれ落ちます。
場合によっては、その他内服薬や外用薬(スピール膏など)での治療も行っております。どの治療においても1回で治るということはなく、根気強く治療をしていくことが必要です。
液体窒素を週に2回以上おこなうことは認められておりませんのでご来院の際はご注意ください。
主な治療方法
【外用薬】
- 外用貼付薬
【内服薬】
- 漢方薬
【その他】
- 冷凍凝固療法
- モノクロロ酢酸